大杉谷・大台ケ原 二日目
2日目の出発に至るまでのことは別途のブログ記事でアップしています。
今から二日目の実際の行程を書いて行きます。
初日の疲れが取れないままで2日目の行程となり、この日はしんどかったです。
私は単独でのリタイアの積りから、皆に「ゆっくりで良いから一緒に行こう」と励まされ同行を決断したところです。
内心は途中で足が動かなくなるのでは、とビクビクしていました。
移動距離も前日より長く、標高差も一気に1200mも上がります。 大変厳しいコースです。
歩き始めると、前日と同じで谷を崖沿いに鎖を頼りに岩を踏んで歩くことになります。
でも景色は流石です。苦労しないと来れないところですし。2日目最初の滝は「七つ釜滝」です。上から何段にも滝が下ってきます。そして
谷が大きく崩れたところを抜けて行きます。岩しかないです。
この近くで、光滝が見えます。また吊橋も数えきれないくらい渡ります。
少し標高が高くなると紅葉も増えてきます。
いやあ、何とかこの日予定の半分くらいまで無事に進んできました。ホントにゆっくりしか歩けなかったですが。
そして大杉谷登りコースで最後の滝が、榮倉滝です。スケールの大きな水量も豊富な滝です。滝の水の轟もドドドドっと大きな音で腹に響く感じです。
滝が終わると、山登り主体のコースとなります。道はずっと岩場が殆どです。「ゆっくりで良い」と行って貰いホントにゆっくり歩いていると、流石に時間が掛かります。コースの標準タイムの倍近くの時間です。
”一歩一歩ゆっくり歩く”と言いますが、足が疲れてくると、”一歩一歩”が歩けません。一歩一歩は左足・右足をゆっくりでも交互に前へ出す歩き方かとおもうのですが…、交互に前に出せなくなります。右足一歩進めて、左足を右足の位置まで運んで、次に右足が一歩進む。”一歩ゼロ歩”の歩みになってしまいます。
当初午後3時から4時くらいに宿に着けると想定していたのですが、その3時頃の時点で、このペースではまた明るい内には宿に着けないことが見通されました。 ああ、大変だぁ。
でも半歩ずつでも進んでいれば目的地に近付くものでして…、ちょっと薄暗くなりかけた時分に、大台ケ原まで着きました。後は宿までもう少しです。
ここからヘッドランプを点けて最後の一頑張りで下りを歩きました。
無事に宿に着いて、風呂・食事の時間が残り少なくなっていたので、大急ぎでしたが、先ずフロ、そしてこんなメニューの夕食を、
軽く一杯と併せて団欒です。 本当にホッとしました。ただ私は食欲が無く食事はかなり残してしまいましたが…。
これにて2日目が無事終了。
途中リタイアを覚悟したことからすると、雲泥の差で、「来て良かった、皆がゆっくりしか進めない自分をフォローしてくれた助かった」とつくづく思いました。
あと1日ありますが、何とかなるだろうと思いながら就寝を迎えました。 でも睡眠は充分は取れませんでした。
最終日のはまた別の記事としてアップします。
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