大杉谷、大台ケ原ハイキング 1
もう今日から11月ですね。寒くなってきますね。
私は、10月28日から30日まで2泊3日で大杉谷・大台ケ原へのハイキングでした。(メンバーは会社OB仲間です)
第1日
和歌山から大杉谷は遠いので、 朝の電車も早く、早起きが必要でした。
和歌山市からなんばを経て近鉄線で松阪を経由、なぜかJR紀勢線に乗り、三瀬谷駅で下車します、ここまで4時間半掛かっています。そしてここからタクシーに1時間乗って、大杉谷登山口に到着です。
今回のコースの逆というか、大台ケ原から大杉谷に下るのは、学生時代に歩いています。でも半世紀以上昔のことゆえ、「来たことある」だけの記憶で内容は殆ど憶えていないです。谷はキレイで絶景ながら「落ちたらエライコッチャ」と怖かった印象でした。
体力とか大丈夫かな?との心配も少しはありましたが「何とかなるだろう」と参加を決めたのですが、…なかなかに大変でした。
ともかく登山口から大杉谷コースを歩き始めます。渓谷を楽しみながらゆったりと、と思うのはほんの数分で…、直ぐに崖の道となり、鎖をしっかり握って進みます。
そう言えば、こんな警告がありましたねえ。注意して歩けば滅多なことで墜落はしないでしょうけどスリルがありますワ。”落ちたら死ぬ”という覚悟が要ります。私たちのグループの後に家族連れ(若い夫婦と幼い子ども)が着いてきていましたが、あまり先に進むことなく引き返したようでした。(あんまり先へ進んでしまったら、前にも行けない帰ることもできない、という事態になりかねないですから)
谷を登って行くコースの筈ですが、上り下りのコースなんです。崖沿いの狭い岩の道を鎖を頼りに下るのは正直恐いですね。登りは岩にしがみついて進むことが出来るので、転落の恐れは少ないです。ところが下りの崖は大変です。
この第1日の行程について、標高差約200m、移動距離6Km強と説明されており、登る標高、横に動く距離ともに大したことない、とのイメージでしたが、平坦な訳ではなく上り下りの連続なんですね。コースタイムで1.2Km進むのに60分とあり、「なんでやろう?山道でも60分歩けば2.5~3Kmは進めるのに…」と思ったものでしたが、鎖を握ってそうっと歩くのにスピードなんか出る訳がないです。
でもいかにも渓谷らしい景色は見られるし(足場に心配ないところ)、
大台ケ原の頂上付近は、もう紅葉が散っている、とタクシーの運転手さんが言ってましたが、大杉谷の麓あたりは未だ少しだけ色付き始めた状態です。
可愛い植物を見つけたり。(この花はジンジソウ、漢字は人字草。人の字に見えるでしょう)
吊り橋を何度も渡ったり。楽しみも沢山です。吊り橋は複数の人が通るとかなり揺れます。幸い吊橋の途中で進も引くも怖くて止まってしまう、事態には至りませんでした。
そして大杉谷の楽しみは何と言っても滝ですね。冒頭に示した滝は「千尋の滝」という名前で高さ(落差)が135mもあり、水量も豊富です
今水が見えている部分は上部の一部で滝は一旦木で見えなくなり、はるか下の方に落ちて行ってます。
花について、こちらは「大文字草」で漢字の大の字に見えるでしょう。
他にリンドウも咲いているのを見たのですが、写真に撮ることは出来なかったです。
次の有名な滝スポットは獅子渕です。滝下の水はキレイ、滝の水はドウドウと音を立てて…。
でもこの辺も、しっかり警告が出ています。浮かれる気分にはなれないです。
コースの半分くらいは鎖場のイメージを感じるくらい鎖を頼りに崖にへばり付いて進むのも疲れますね。
歩みが遅く、1日目の宿泊の山小屋に辿り着くのが暗くなりそうでした。何とか初日最後の見どころ、平等嵓(大きな岩)と吊橋(長い橋です)を過ぎると山小屋に向かいます。
実はこの頃になると、かなり疲れが溜まっていてしかも私の場合、足の引き攣りの予感が始まり大変でした。もし引き攣ったら動けなくなってしまう。
同じペース、同じ動きでゆっくり歩くことに努めました。そして徐々に暗くなり、全員ヘッドランプを着用してそうっと進みました。
山小屋の灯が見えた時は嬉しかったです。 山小屋到着18時過ぎ、最後の客でした。
山小屋で風呂に入っているときに足(ふくらはぎ、ふともも)が攣りました。まあ、よくぞそれまで耐えてくれたと思いました。
ここから二日目がさらに大変なことになるのですが、それは別の記事として書かせてもらいます。
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