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2019年6月 3日 (月)

仏像と神像へのまなざし(特別展)

  ブログタイトルの展示会が県立博物館であり、昨日(6月2日)が最終日でした。

Photo_257

上記写真は建物外の看板です。ポスター・チラシは、Photo_258 こちらです

和歌山県内の重要な像が展示されていました。国宝・重文から県の指定文化財とか色々あります。

今回の展示会の特徴に「写真撮影可」があります。ごく一部撮影不可のものもありましたが、9割以上くらい写真OKでした。

折角写してきたので紹介します。

Photo_259 熊野速玉大社にある神像2体。いずれも国宝です。

こちらもPhoto_260  国宝です。でも時代が違っているようで、顔付とか足の置き方とかに変化が見られます。後の写真には、Photo_261 こんな説明が施されています。

明治の「神仏分離令」のため、処分された仏像が多かったようで残念です。

私は誤解していたのですが、「廃仏毀釈」は命令でなく、上記の神仏分離令(あくまで同じところに置かないようにとの命令)に乗じて仏教排斥の運動が起こってしまったというのが事実なのですね。神仏習合で神社に有った仏像他の仏教関連施設・物件は災難に遭ったわけですが、中で神社の物置・床下などに隠されていて後で発見・保護された像もかなりあるようです。神社から寺に移設すればOKだったみたいですし。

上の写真は「仏像」ではなく「神像」なんですが、どちらか分かり難いと、処分を逃れるために避難・秘匿されたようです。

写真での紹介を続けましょう。11_1 かなり

美しい十一面観音像です。これは門外不出の像だったのを博物館の努力で公開されました。Photo_262

ところで今回の展示会が写真撮影可となった理由に、仏像・神像などの文化財への理解を(皆が)深め、”文化財を守る”共通認識を得たい。だから写真を撮って、SNSで発信して文化財についての情報、危機感などを広めて欲しいとの主催者の希望がある、ということでした。

私も、自分のSNSネタとして面白いという普通の考えに今回文化財を守る、ことに少しでも役立てれば嬉しいとの気持ちがあります。

さて「文化財の危機」の一つに”盗難”があるとのことです。

盗難に会い、幸いにも戻ることができた像として、

3_1 左の写真の例があります。真ん中の写真は役行者像ですが、説明では;

Photo_263 幸運にも取り戻せた像なんですが、戻らなかった像もある、ということです。

そもそも何で仏像とかの文化財が盗難に遭うのでしょうか? 学芸員さんの説明では、「外国人が盗って、外国で売りさばく」というのは大きな誤解です、とのことでした。多くは我が日本人が盗って、日本の古物商を通じてマーケットに出される、らしいです。

古物商も「盗品と分かって売買すれば」罰せられるのですが、「盗品と分かって」というのは立証困難で、「知らなかった」が通る世界のようべす。

先の写真に盗難像3体に話が戻りますが、真ん中が役行者ですね。左は、等身大くらいの仏像ですが、これが盗難に遭って後、NHKで盗まれた仏像として番組になり、それが効して所在が分かり元にもどることが出来たものです。その後犯人も見つかったのですが、この盗んだ犯人は、80歳を超えた日本人で単独犯だったらしいです。等身大の仏像、そんなものが簡単に個人で盗めるのか?の疑問も湧きます。

像は木彫で中が空洞、大きくても20Kgくらいの重さというので、確かに一人で軽トラを使えば持ち去ることができるようです。

この犯人は単に”金欲しさ”で仏像泥棒を始めたようなんです。困ったものです。

話が少しだけ逸れますが、私の散歩道での無人管理の「庚申さん」の賽銭箱の撤去と複数鍵の下での再設置、保護司の研修で聞いた賽銭泥棒の話等、無人のお宮さんなんか、多くの金が得られる、というより捕まらずに手っ取り早く金・金目の物が得られる、ということで、お金の欲しい人の狙い目らしいです。 放っておけないですね。

対策として、Photo_264 こんなことも行われています。

写真の2つの像の内一つは3Dプリンターで作成したレプリカです。本物は博物館で保存して、寺社にはレプリカ(お身替りさま)を置いておくやり方です。和歌山では、和歌山工業高校のデザイン科が3Dプリンターでの仏像再生に注力しているようです。

今回、展示を見て、学芸員さんの説明を聞いて、文化財を守ることの重要さ、そのための活動としてどんなことをしているのか、大いに勉強になった次第です。

長くなってしまいました。  写真を一部のみ使い、表現下手で思いを伝えきれずに残念ですが。

 

 

 

 

 

 

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