2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« みかんを買いに | トップページ | 急に思いついて四国山へ »

2016年12月22日 (木)

あしひきの  (万葉オタクのつぶやき)

Photo いきなり万葉歌碑です。
この歌は、奈良県で当麻寺近くにあるもので大津皇子の歌が彫られています。
あしひきの 山のしづくに 

(

いも

)

待つと われ立ち濡れぬ 山のしずくに(巻2-107)
歌碑には「足日木乃 山之四付二 妹待跡 吾立所沾 山之四附二」という原文が記されています。  3年ほど前、二上山にハイキングしたときに撮ってきたものです。
さて、先日の稲岡先生の「萬葉表記論」には白旗を上げ、読むのを放棄しましたが、万葉集の表記について素人興味で調べています。
この歌は大津皇子が石川郎女に贈った歌で、これに対する石川郎女からの返歌が万葉集の次の歌になっています。大津/郎女は不倫関係で、これが大津の謀反の罪・死罪の遠因ともいわれています。
今回のタイトルは「あしひきの」です。万葉歌の表記に関しての内容です。
「あしひきの」は「やま(山)」に掛かる枕詞として知られています。
萬葉集で「あしひきの」の言葉がある歌は、なんと112首もあるのです。多いでしょう!
トップクラスの出現頻度の言葉だと思います。
今日は、この「あしひきの」の表記について、にわか勉強の内容をお伝えします。
上の大津皇子の歌では、この部分の原文表記は「足日木乃」です。
「ひきの/日木乃」は一字一音の万葉仮名ですね。 
因みに石川郎女の返歌にも「あしひきの」の言葉はあり、「足日木能」と表記されています。
大津の歌と「の」の部分が「乃と能」とで変わっています。
Asihi  本文と直接の関係はないですが、あしひきの、がある万葉歌碑です(柿本人麻呂の歌です)
この「あしひきの」ですが、「あしひき」の部分に対する表記が20種類もあるのです!
うわあ信じられない、全部を紹介できない。coldsweats01
あしひきで20、「の」の部分は、「(不記載)、乃、之、能、崑、笑」とまた複数あり、この組み合わせですから数えてられないですよね。
 
まず一字一音タイプでは、あしひき部分は
安之比奇   安思比奇  安志比奇  安之比紀  阿之比奇 安思必寄  安志比紀
こんなのがあります。それぞれ微妙に異なっており、違っているんですよ。
訓読み混じりの表記は、
足日木(「あし」が訓読み)、足引、足桧木、悪氷木、蘆桧木 などがあります。
ああ疲れた。未だ全部に行き着かないです。  止めました。
 
今、こんなマニアックなことに興味をもっています。
2 本題から少し外れますが、真土山の万葉歌碑です(原文表記)
 「朝毛吉(あさもよし)」の表記や「亦打山(マツチヤマ)」の表記に興味をもっています。
 
 
ところで、萬葉集には他に戯書と言われる表記があり、
掛け算の九九から取った読み方
 例えば十六と書いて「シシ」と読む、二二と書いて「シ」と読む(ニニンガシから)
 
向南山と書いて「キタヤマ」と読んだり、(南を向いている、つまり北)
頓智で読む表記群もあります
こんなのが面白いって感じちゃうと、オタクの世界みたいになってきます。
 
ああ、また訳の分からぬことで眠られなくなる。
  というのはウソで、こんなことやってると頭が疲れて眠くなってきます。
 
でも、もう一言。万葉集は原文を見ると、また違った味がでてきます。
 それに、何で? という疑問もいくらでも膨らんできます。
 
 

« みかんを買いに | トップページ | 急に思いついて四国山へ »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/78667/64660945

この記事へのトラックバック一覧です: あしひきの  (万葉オタクのつぶやき):

« みかんを買いに | トップページ | 急に思いついて四国山へ »