灰干しサンマ
今日は昼前から変に暖かくなりました。そして夕方から雨です。天気予報通りでした。最近のお天気では風も強くなります。
昨日バイク&ウォークで出掛けた、和歌山市雑賀崎の辺り、実は来週の春分の日に”夕日をみる会”というのを紹介され、行ってみようと思ってます。「トンガの鼻」と呼ばれる地があり、その辺と灯台あたりが会場となるようです。
鼻から眼下の海です。
また、整備された庭園もあります。
番所庭園というところです。”バンドコ庭園”と読みます。ここには万葉歌碑も置かれています。
紀の国の雑賀の浦に 出で見れば 海人の灯火 波の間ゆ見ゆ (巻7-1194)
ただ、この庭園、有料で500円も入園料を取るのです。 私は行きませんでした。
高過ぎますよ!
ああ、またタイトルと違うことばかり書いてしまっています。 本題に入らないと。
トンガの鼻という場所で少し座って休憩していると、地元のおじいさんがやってきて話し掛けられました。
その方は、ここで、水産業を営んでいて、「灰干しサンマ」の製造販売を行っているということでした。
灯台のふもとに、灰干しサンマと書かれている店(会社)が2軒あったので、その内名前を覚えていて店を言うと、「それがワシの店だ」ということでした。
灰干しサンマって、実は知らなかったのですが、この和歌山・雑賀地区での特徴ある干しサンマの作り方なんですね。
魚の乾燥方法は機械での熱風乾燥、天日乾燥と、この灰干し乾燥があるようです。
灰干しというのは、火山灰を主にしたブレンド灰で、乾燥する方法なんです。空気に直接触れないで乾燥させるので味がまろやかになるようです。 今度買ってみよう。
灰干しサンマの説明の新聞記事を載せます。
このおじいさん、聞くと(自分から言ったのですが)昭和3年生まれというので、80代の半ばですね。見掛けは70代くらいですけど。 魚に触っていれば元気なままなんでしょうか。
結構長い時間話していました。
今卒業式のシーズンだけど昔は、徴兵検査のシーズンであった、
家は漁師だったが、田辺の水産の学校に行き、天測その他航海術の勉強したので、会社から引っ張りだこになった。
和歌山空襲の時は、この地から和歌山市内が炎上するのがよく見えた。
雑賀地区は焼夷弾での空襲はなかったが、海へ漁に出ていた知り合いは機銃掃射を受けて亡くなった。
灰干しという乾燥法を考え、この地で水産業を起こした。(創業者となった)
今は息子さんに代を継がせて楽にしている。
娘(息子の嫁?)はこの辺りの自然保護、環境改善の団体活動をしており、草刈や道路整備、標識の設置などの作業を行っている。
あんたは幾つや? まだ若いなあ。
(そりゃあ、昭和3年生まれの人から見ると、私なんか未だ若いですよね)
シラスはこの前の海で取ったものを使うの?
いやシラスは対岸の大崎とか、下津から買ってくる。
この辺りの旅館も店仕舞するところが多く、もう寂れているワ。
*確かに、かつては大きな旅館であった「太公望」という店が廃業になっていたし、もう1軒廃墟のようになった旅館もあった。
などなど、時間を気にしなかったいくらでも話が続いたでしょう。
灰干しサンマ、きっと買おう。
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雑賀崎・・・次男に案内してもらって行きました。急峻なところにあるだけに、上に上がって下を見ると眺めがいいですね!頂上で八朔のようなミカンが一袋100円で売られていて、あまりの安さに思わず買ってしまったのですが、予想に反して、おいしかったです。(笑)
灰干しサンマは私の住んでいる川西のスーパーでも売られていますが、買ったことはありませんでした。今度見かけたら買ってみます。和歌山のサンマはおいしいから、きっとおいしいでしょうね。^^
投稿: biko | 2013年3月14日 (木) 19時52分
>bikoさん
そうですね、海からは崖の上のような感じで小高くなってますね。
灰干しサンマってそちらでも売られているのですか?和歌山産なのでしょうか。
私は和歌山に居て知らなかった(認識してなかった)です。
今度、見たら、「あのお爺さん作ったのかな?」思いながら食べてみたいです。
コメント有難うございます。
投稿: kiwatti | 2013年3月15日 (金) 00時31分